サガスカ08〜バルマンテ(完)〜

スカーレットグレイス

ストーリー

「私は七度甦って、この世に正義を為すつもりだよ」、宣言通りに各地で六度甦ったシグフレイ。次のシグフレイは帝都アスワカンに居るようだ。そう告げるアーサーの口は重い。
アーサー
尻込みするアーサーに、これまでの所シグフレイとファイアブリンガーを結びつけるものはなかったと淡々と言い聞かせながらも次の言葉を紡ぐ。
「アーサー。シグフレイと因縁があるのは俺だ。お前ではない。ここまで様々に手助けをしていてくれたことに、感謝する」
アーサー「……何だよ、今のは。訣別の挨拶のつもりなのか、バルマンテ。僕が中途半端なのが嫌いなのを知ってて挑発しているんだろう」
法定処刑人バルマンテ、法務書記官アーサーはアスワカンへと赴く。

アスワカンへ入るとどこからともなく声が聞こえた。
シグフレイ「神聖共和国の諸君!今こそ諸君の立ち上がる時だ。星神はアスワカンに神獣を遣わされた、神獣の力で、世界を一つにするのだ、星神の栄光を広く行き渡らせるのだ」
声は帝都の中心、かつての皇帝正殿でもあった中央星神殿から聞こえてくるようだ。

アスワカンにある各星神の神殿はこれに対し、星神の教えを守るのみと沈黙、無視する構えを見せる。唯一リアクションをとった中央図書館を訪ねる。各地に諜報員を放っている彼らは、ケイ州で起こったシグフレイの大粛清、復活後の各地での騒動も把握しており
中央図書館員「あなた方をシグフレイの所へ行かせるべきか、まだ悩んでるの。それって、彼の計画どおりよね。本当にそれでいいのかしら」
「これは俺達とシグフレイの問題だ。帝国図書館には関わりのないことだ、邪魔をするな!」
中央図書館員「それは、こちらのセリフよ。新たな秩序が生まれるまで、帝国の遺産を護り抜く。それが帝国図書館の役目。シグフレイだとか、その駒だとかに邪魔はさせないわ!」
立ちはだかる図書館員を倒し、地下道を通り中央星神殿へ。

ケイ州、モウレワ州、テルミナ州、ヌマディカ辺境州、ハイバーニア州、北東界外と各地を巡ったシグフレイとの因縁も、

ようやく終着。

神殿の奥深くでシグフレイと対面。
シグフレイ「世界の乱れは、渦のように中心であるアスワカンへ集まってくる」
自身の死が何度も刻まれたペンダント、それを解放することで完全な復活を遂げられる。さあ、返してくれ給えと迫るシグフレイ。
「それは認められんな。お前が甦っては執行された刑が否定される。お前は罪を犯した。しかも自ら望んで。素知らぬ顔で甦るなど、許されることはないのだ」
シグフレイ「私が何者かを知った上で、さらに罪を問うのかね。バルマンテ君」
処刑人


その姿を現す邪神ファイアブリンガー。
術対決
ペンダントが解放されなかった事で不完全な復活であるはずだが、その力はやはり強大。
ギャラクシー
Gal・・・Ax・・・Cry・・・ギャラクシィ。

クリムゾンフレア
クリムゾンフレア。

技と技、術と術がぶつかり合い、そして…


ファイアブリンガーは崩れ去る。
スカーレット・グレイス

シグフレイ別れ
シグフレイ「君をここへ導き、ファイアブリンガーと対決させ【スカーレット・グレイス】を与える……私の望んだ正義は、既に為されたのかもしれないな。さらばだ、バルマンテ君」
バルマンテ別れ

アーサー「何か力を得たんだろう、バルマンテ。その力で皇帝にでもなってみるかい?僕は大臣じゃなくて側近とかのほうが気楽でいいなー」
「奴の勘違いだ。死にゆく者の言葉だから遮らなかったが、俺は何も得ていない。明日から、やっと普通通りだ」


スカーレットグレイス、バルマンテ編、完。

ダラダラ感想

アーサー……黒幕だと疑ってすいませんっしたーーー!!腹黒だけど、普通にいい人、バルさんといいコンビでした。

ストーリーは日記に書いてきたので書き加えることはあまりないのだけれど、バルマンテ編の魅力としてはバルマンテの心情の変化ですかね。

高度な医療知識と昇華された処刑術を持ちながら、法定処刑人として私情を捨てて他人と深く関わらないように生きてきたバルさん。わかりやすく言うとスティール・ボールランのジャイロ・ツェペリの父親みたいな感じです。いつか突然「チーズの歌」を歌い出すことを期待していました。。

  • 序盤:アーサーの罪状の読み上げやシグフレイからの問いかけにも無反応。
  • 中盤以降:アーサーに疑惑の目を向けたり、シグフレイの問にも反応するようになる。

これまで割り切って処刑人に徹してきた彼が、繰り返されるシグフレイの処刑により迷いが生じ、綻んでいきます。理性的な人が同じことの繰り返しによりズレていく、細かい心情の機微がいいですよね。

そんな内情・迷いがついに溢れ出す終盤のマリオンへの問いかけは、バルさん編で1番好きなシーンです。

ただ、まあプレイヤーとしては正直退屈でしたね。。シグフレイ放って置いて新しい州へ行こうとしても、毎回アーサーに止められてしまい、ほぼ一本道で処刑するかどうかの選択もなし。友達がレオナルドでプレイしているのですが、そちらはいきなりラスボス行ってもいいらしい。。バルさんは恐らく4番目にプレイする主人公としてデザインされたんでしょうね。初プレイでは選ばないほうがいいです。冒険感ゼロっす。

戦闘面では、「慣れている人でも何度も全滅します!」と高難易度が売りのハズが、数えるほどしか全滅せず、それどころか中盤以降は安定して死人もほとんど出なかったので、サブメンバーの出番がなかったです。全員派遣送りでした。

敵の行動コマンドが表示されるのが、難易度が下がってしまった理由かなと。BP共通なので、強力な技を使ってくる敵を集中攻撃、???で表示されるリザーブ技は弓などの間接攻撃で解除、間接攻撃できなければこっちの行動を一切取らず防御させてそのターン完全スルー。この辺りに気をつけていれば問題ないかと。


うちのメインのダメージソース、サクライさんの「召雷」、ランク3でBP消費1、詠唱2ターンになります。マヒ付きで、単体には多段ヒット判定なのがとにかく強い。あと、毒撃もBP消費1、詠唱1ターンで継続ダメージと今回も術が強かったです。その反面、補助魔法はまったく使いませんでした。

あんまり考えること、取れる選択肢は多くないのですが、それでも連撃を狙ってBP消費や詠唱時間を短縮させて強力な術や技を発動させるのは楽しかったです。

全体としてはファーストインプレッションで感じたとおり「携帯機ベースなら、まあ、こんなもんじゃろ」という評価を覆すことはなかったです。100点満点中60点ってところですね。サガフロンティア形式で各主人公の視点でその世界観が見えてくるという形。攻略情報をまったく見ずにクリアできたので難易度は低いかなと思います。ゲーム内の備忘録のおかげででストーリーやイベント進行はとっても把握しやすかったです。

恐らくは各主人公毎に違ったファイアブリンガーの復活が用意されているのかな。全ての引き継ぎ要素を使って二人目以降の主人公も遊んでいく予定ですが、日記にするかは未定です。

最後にお気に入りの二人のその後を貼ってバルマンテ編の日記は終了としましょう。
マリオン
マリオン。
バルさんと斧被りだったのですが主人公を押しのけて残ったのは彼女でした。バルさんとの問答の後も、変わらなかったのが嬉しい。アーサーから見捨てられたとの記述は何があったんですかね。。ラストバトルは1発クリア、そしてマリオンちゃんで決めれてよかった。


サクライさん。
まったくの偶然で序盤に仲間になった魔女さん。術師二人は超安定で欠かせない存在に。大魔女とかも出てきましたがアレは未来のサクライさんだったりするんですかね。

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