レビュー(ファイアーエムブレム聖戦の系譜)

ゲームレビュー

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ほっこり(*´ω`*)

機種:ジャンル

WiiU(VC):SRPG

プレイ時間:実績

50時間

あらすじ

暗黒神ロプトウスを崇拝するロプト帝国。子供狩りや虐殺など恐怖政治が続く中、ロプト皇帝の弟・皇族マイラが反旗を翻しそれに呼応し自由解放軍が結成された。神が降臨した十二聖戦士の活躍によりロプト帝国は滅び、グランベル七公国と周辺五王国からなるグランベル王国が誕生した。
それからおよそ100年後、東方の国イザーク王国の動乱鎮圧にグランベル諸侯の軍が遠征した隙をついて、同盟関係にあった隣国ヴェルダン王国の王子ガンドルフがグランベルのユングヴィ城を占拠。隣接していたシアルフィ家の公子シグルドはアーダンに城の留守を任せ出撃するのだったー。

ファーストインプレッション

・マップ広い
・敵多い
・1章毎が長い
・アーダンどうしたらいいんだ(´・ω・`)

特徴

・キャラ毎のスキル(ついげき=連続攻撃、大盾=一定確率で攻撃無効化、みきり=必殺を食らわないなど)
・レベルは30までで、クラスチェンジしてもレベルはリセットされない
・武器は基本的に共有できず、受け渡しは中古屋に売って倍の値段で買うしかない
・上記の理由から武器は新しい武器を購入ではなく、修理してずっと使う
・マップが広く、1章毎に制圧する城は3~5個くらいありその度に援軍がくるので100キャラ前後相手することも
・マップスタート時の最初の拠点『本城』が敵に制圧されるとゲームオーバー
・お金も共有できずキャラ毎
・村は主人公以外でも尋ねることが可能、お金や武器、ステータスアップなどがある
・前の章で制圧した城の数に応じてお金が増える
・闘技場は本城でいつでもできる。負けてもHP1になるだけで死なない
・踊り子の『おどる』によるキャラの再行動は1キャラ限定ではなく、踊り子周囲のキャラ(Max4人)が対象
・2部制で1部でカップルになった子供が2部で登場する、スキル・武器を引き継ぐ
・ターンの初め、自キャラを行動させる前にセーブすることが可能
・ナイト系は移動距離が短ければ攻撃後、最移動が可能
・出撃キャラは選択式ではなく全員出撃可能
・神器のパラメーターアップが大きい
思いつく限りでこんなところでしょうか。続編物とは思えないくらい尖った内容でした。

不満点

・マップが広いためプレイ時間の1/3くらいは移動になる
・ターン前のセーブが時々消える
・スリープがきつい
・斧が弱い(´・ω・`)
マップが広いのはメリット・デメリット両方ありますね。広い分RTSでいうところの『引き打ち』戦法が使えて楽しいのですが、移動が多い。。第2部の敵は魔法が主体なんだけどとにかくスリープ(1~10マス防御不可、5ターンの間行動不能になる)がきっつい。一応レストの杖で解除は可能だけど5人に一斉に唱えられると解除しきれない。斧が不遇すぎて泣ける。。命中率が悪いので相性のいい槍にさえ当たらないことが多い。神器も結局敵側でしか出て来なかった。斧スキーな人は怒っていいと思う、斧地位向上委員会のセシも激おこだよヽ(`Д´)ノプンプン

総評

FE基本の3すくみ(剣は斧に強く槍に弱い、斧は槍に強く剣に弱い、槍は剣に強く斧に弱い)はあるものの、FE歴が暗黒竜と光の剣、紋章の謎、覚醒程度しかないセシには別ゲーと言っていいほど新要素が多いゲームでした。
世間一般で難易度が低いと言われている理由としては、自ターン時にセーブができることをなんでしょうけど、個人的にすっごく難しかったです。
どのキャラを育てるかはもちろん、パラメーターアップするリング系、武器を誰に取らせるか、カップリングの組み合わせなどなど選択肢が多いのが嬉しい。
2世代に渡るストーリーは非常に感慨深く、個人的には特に第1部終章『バーハラの悲劇』で第1部の登場キャラのほとんどが死んでしまうエンディングから、第2部でその子どもたちがセリスという『光』に段々と集まっていく流れがとっても好きです。
ネタバレしてしまいますが、ストーリーの本筋としてはロプトウス教団の暗躍、そして彼らの悲願であるロプトウスの復活は成就したものの、同じ存在であるナーガに阻止されるというもの。
ロプトウスの正体は竜族でロプト帝国の皇帝はロプトウスの血をのみ、その力を行使して圧倒的な力でロプト帝国を築き上げ、それに対抗させるために同じ竜族のナーガが12人の戦士にその血を飲ませ十二聖戦士(神器使い)が誕生し、彼らがロプトウス帝国を滅ぼしたわけです。
その為、神器を扱えるのは聖戦士たちの血を引いている末裔のみ。流れ的には自軍に同じく十二聖戦士が居てもおかしくないのですが敵味方に分かれてしまうのがこの作品の面白いところ。最終的にロプトウス VS ナーガになるものの、神さま(竜族)の争いよりも人間たちの争いに多くの焦点が当てられているのがいいですね。
ロプトウスと聖戦士ヴェルトマーの血、両方を受け継ぐアルヴィス皇帝の葛藤はどれほどのものだったのか。。ロプトウスの血を否定しつつも『格差のない社会を作る』という理想を叶えるため、ロプトウス教団の復興を目指すマンフロイと手を組みます。
アルヴィス皇帝を影から操ろうとしたマンフロイですが、アルヴィス皇帝の自制心は強く即位から十数年は厳しいながらも平等な世界が保たれました。アルヴィス皇帝の懐柔が難しいと考えたマンフロイが目をつけたのがアルヴィス皇帝、ディアドラの子供『ユリウス皇子』でした。
幼い皇子は精神もまだ未熟だったのか、マンフロイに渡された暗黒の聖書『ロプトウス』により、ついにロプトウスはユリウス皇子の身に降臨したのです。圧倒的な力を持つロプトウスに対し、十二聖戦士は居らずたった一人で対抗しなければいけなかったアルヴィス皇帝はついに彼に屈し、ここからロプトウス教団が裏から表舞台へと飛び出し、平和は破られ、子どもたちは拉致され儀式の生贄とされるのでした。
アルヴィスさんはとても複雑なキャラですよね。
流れ的には味方になってもおかしくないんだけど、真実はどうであれグランベル帝国がロプトウス教団の復活に手を貸してしまったのは事実なので、その責任をとってセリスに討たれることを望んだんでしょうか。。バーハラ城に隠されていたナーガの聖書、その宝物庫への鍵であるサークレットをユリアに託していたりと全て分かってたけど、どうにもならなかったという思いが伝わってきて非常に印象深いキャラでした。
ちょっと読み取れなかったのが
・ユリウス皇子の自我は消されてしまったのか、残っていたのか
・レヴィンの正体(エンディングでセリスが彼のことを風のフォルセティとかなんとか呼んでた)

主要キャラ

全部載せるのは大変なので主要キャラだけだけど最終ステータスを。
セリス
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第2部主人公。
序盤は父親譲りなのか守備力の伸びに悩んだものの最終的に21まで上がり、MHPも多くなりました。神器ティルフィングは敵に魔法使いが多い第2部ではかなり有効なステータス。ストーリー的にはみんなを引っ張っていくというより、みんなが彼に集まって支えていくという感じでいい主人公、リーダーだなーと。
シャナン
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第1部ではアイラにひっついてた印象しかなかったイザーク国の王子ですが、第2部ではイケメンになって登場。ステータスこそもう一つなものの、神器バルムンクのおかげで高い命中率・回避率を誇る。ストーリーにもう少し絡んで欲しかったというかアイラに対して何か一言欲しかった。
アレス
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エルトシャンの息子。
やはりFEのソシアルナイトは安定して強い。神器ミストルティンも魔法防御が上がるためセリスと並んで大活躍。エルトシャン同様、生真面目な性格だけど踊り子リーンのおかげでだいぶ丸くなった気がする。
ファバル
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ブリギッドの息子。神器イチイバルの使い手であり、第2部ではほぼ唯一のアーチャー系。(レスター?そんな人居ましたっけ?)性格は……しっかりしてお兄ちゃん!といった感じw 聖戦の系譜はエルトシャン × ラキシス、ファバル × パティ、アリオーン × アルテナと多くの兄妹が出てくるわけですが、どのお兄ちゃんも妹に説得されすぎですw
アルテナ
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キュアンとエスリンの娘。神器ゲイボルグの使い手。
仲間になるのがかなり後半ながらも鉄壁の守備力を誇る……のだが、残念第2部は魔法が痛いんだ!ってこともありイマイチ活躍できなかった。ちなみに最終章でアリオーンを説得できるがまったく意識してなかった。たまたまキュアンさんにリターンリング(本城へ帰還できる)を取らせておりそれを引き継いでいて、最終章で脈絡もなく出てきたアリオーンが本城に一直線で仕方なくアルテナに飛んでもらったら説得できただけ。正直アリオーンを殺す気満々でしたw
ユリア
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アルヴィスさんとディアドラの娘。
高い魔力と攻撃時HPを吸い取るリザイアの魔法、これは強い!……と優先的に育てていたら母親同様攫われて戦線離脱(´・ω・`) 当初セリスとくっつけようと頑張っていたけど、異母妹であったことが発覚、危ないところだった。
ラクチェ
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レックスとアイラの娘。
お気に入りのキャラだった彼女も、終盤は神器ゲーになるためまさかの戦力外へ。バルムンクはシャナン王子よりラクチェに使わせてよとみんな思ったに違いない。
スカサハ
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レックスとアイラの息子。ラクチェとは双子。
優れた妹に影が薄くなりがちだがお兄ちゃんも結構優秀。最後までほぼ鉄の大剣1本で頑張ったけど、よく考えたらラクチェの武器を渡せばよかった。。
リーフ
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キュアンとエスリンの息子。
育てるのに苦労するがクラスチェンジしてマスターナイトになった時の強さは特筆するべきものがある。高いステータスに加え、この使用武器の多さ。なんという万能超人。
フィン
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全キャラ中唯一の第1部、2部戦闘可能なキャラです。
そのせいもあってか個人的に1番お気に入りのキャラだったりします。ステータスはシールドリング込みなものの十分使えるんですがMHPの低さが泣けますね。それでもゆうしゃのやりのおかげで最後まで活躍出来ました。結局誰ともくっつかなかったのが残念。
ホーク
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個人的にまったく育てられなかったというか使える気がしなかった魔法使いの中で唯一活躍してくれた勇者ホーク。ついげき(再攻撃)、連続(一定の確率で連続攻撃)持ちでエルウィンドを装備させていた事もあり、相手をスパスパ切り裂いてくれるイメージ。偶然取っちゃったいのりのゆびわ(瀕死時に回避率アップ)との相性も良かった。
アルヴィス(敵側)
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ティルフィングないと無理ゲーじゃないですか、ヤダー。
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エンディングで第1部から登場していた、シャナン、オイフェ、フィンくんあたりは特にうるっくるものが(´Д⊂グスン

おまけ

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SRPGは1番好きなジャンルなのにこの成績(;´∀`)
総ターン数700超えてましたからね。。生存評価は死者0なものの、仲間になりそうなキャラ殺しちゃったからかな?ハンニバル将軍とか明らかに仲間になりそうだったけど、2正面作戦をとってしまいとても話している余裕なかったです。。
さりげなくプロデューサーは横井 軍平さんなんですね~。
序章から11章までの合計12章。1マップ平均は4.1時間となかなか長いゲームですが、できればもっと多くの人にプレイして欲しいなーと。Wii、WiiUだけではなく3DSでも配信されればかなり普及しそうですが、どうでしょう?
すご~く感想が長くなってしまいましたが、それほどハマったということでご勘弁のほどを。。
1番好きなファイアーエムブレムになりました(*´ω`*)
そして、なんとセシのクリアを見計らったという訳ではまったくないでしょうが、来週2013年7月10日(水)に聖戦の系譜外伝にあたる『ファイアーエムブレム トラキア776』が配信されます(;´∀`) ピクミン3が13日なので非常に悩むところ。。主人公はリーフ王子でフィンくんもまた出るようです。いやー、本当にどうしようね。

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