パンドラの塔 めも

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アクションRPGパンドラの塔をクリアしました〜。
以前から気になっていたソフトで期待していましたが、予想以上に面白かった。『獣に変わってしまう少女を救うために、塔に登る』アクションゲームのストーリーというか目的はこれくらいシンプルなのがいいですね〜。

あらすじ

アテナイの軍人である青年『エンデ』は、死にかけていたところを敵対するエリュシオン王国の少女『セレス』に救われた。エオス教の教えを守る村人に疎まれながらも、セレスの家で穏やかに暮らすエンデ。

徐々に村の暮らしにも慣れた頃、セレスが収穫祭で神に捧げる歌を謳う巫女に選ばれた。朗々と謳うセレスを見つめていたエンデだったが、突如セレスが苦しみだし異形へと変貌してしまう。祭りは一転パニックになり人々が逃げ惑う中エンデはセレスの元へと駆けつける。
軍に追われる身となった二人の前にドヴェルグ族の商人『グライアイ』が現れ、セレスが『獣の呪い』にかかってしまったことを知る。グライアイは呪いを解くには『十三訃塔』に住まう『主(あるじ)』の肉を食べることだと告げ、ドヴェルグ族に伝わる『オレイカルコスの鎖』をエンデに貸し与える。

セレスを救うためエンデは異形が闊歩する十三訃塔へと赴くのだった。

登場人物

エンデ
アテナイ出身の青年、無口。
(画像はなし)

セレス
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エオス教徒の少女。

グライアイ
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流浪の民ドヴェルグ族の商人。後ろに背負っているおじいちゃんは夫。

プレイの流れ

十三訃塔に行っている間にセレスの獣化が進んでいく。獣化は塔をうろついている下僕の肉を食べることで抑えることができるが、呪いを解くには各塔を統べる主の肉が必要。

主の部屋に入るためには塔の内部にある封印の鎖を2〜4本破壊する必要がある。獣化の時間に気をつけつつ塔を探索して封印の鎖を破壊し、主を倒すのが基本的な流れ。帰る時間も考えて遊ばないといけないのが特徴ですね。プレイ前はこの要素どうかな〜と思っていましたが、1日1時間しかゲーム出来ない身になってしまった私にはちょうどよかったです。

獣化ゲージは下僕の肉の新鮮度によって回復度が変わってきます。
『獣肉』は1/4程度、『滴る獣肉』は1/2程度、『脈動する獣肉』は3/4程度。強い敵ほどいい肉を落とし、通常の敵より強い紫のオーラを出している下僕が滴る獣肉以上を落とすのでそれを狙って入手すれば楽でした。

プレイ後に驚いたこと

思ったより狩りゲー要素も多い。下僕からは上記の獣肉の他に武器を強化したり、アイテムを作る材料も取れます。瀕死にさせた後、鎖で引きちぎる部位によってドロップするアイテムが変わってきます。

セレスが信仰するエオス教は命を尊ぶ教えから動物の肉を食べることを禁止しており、セレスも生まれてから一度も肉を食べたことがありません。
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そんなセレスが涙を浮かべ吐き気をこらえて肉を食べるわけです。。

獣化ゲージの他にエンデとセレスの絆ゲージがあり、プレゼントや会話などをすることで深まっていきます。ここで悩ましいのが集めた材料を自分の装備強化に使うか、プレゼントを作るかの選択に迫られること。
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うん、プレゼント優先しました(^_^;)

『獣に変わってしまう少女を救うために、塔に登る』シンプルでいいと思います。プレゼントしたアイテムは例えば花の種だったらセレスが花壇を作ってくれたり、服やアクセサリを贈ると身につけてくれたりと反応が微笑ましいので苦にならなかった。セレスの声を担当したのは『能登 麻美子』さん。このゲームが能登プラスと呼ばれる由縁ですね、ウィスパーボイスっていいよね。

武器の装備の仕方もちょっと変わっていて、アイテムごとに面積(?)が決まっていて、装備可能な幅はレベルアップによって増えていくというもの。
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なんとなくEnd of Eternityを思い出しました。

攻撃方法は鎖と3つの第二武器。
ボス戦である主戦は基本的に鎖のみ使用、攻撃力は武器と鎖に分かれている形ですね。雑魚戦では鎖で縛ると相手を無力化出来るので1対1ならほぼ無傷で倒せます。2体まで同時に拘束出来るのですが、敵の攻撃力が結構高いため複数で来られると大変。
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なので、第二武器は攻撃範囲が広くリーチも長い大鎌を使ってました。

ギミックが鎖のみ、ゼルダで言えばフックショットだけってことで途中で飽きるかもって思っていましたが、いやはや鎖1本でここまでいろんな事が出来るのかと驚くくらいステージは多彩でした。謎解きも適度に難しくちょうどいい感じ。

ただ、実質的な最終ステージである曙光の塔、宵闇の塔はなかなか難しかった。これは2つの塔を行き来しながら攻略していくというもの。基本的に同じステージなんだけど、片方で通れない道を進んでワープして進むといった感じで覚えるのが大変だった。まあ、ゼルダが苦手な私でも自力で全部クリア出来たので程よい難易度だと思います。

中盤以降は操作にも慣れ、健気なセレスを見てほっこりしつつ進めていったわけですがセレスの様子に異変が。。初めは肉を食べることに吐き気をこらえながら涙を流し食べていたセレスが……舌なめずりしながうっとりした表情で食べるようになり、しまいには
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……うわあぁぁ。。

マルチエンディングと聞いていたのでグッドエンディングの条件は『肉を食べる回数』が関係するんじゃないかと思い、1回の探索で最低封印の鎖を1本、できれば2本破壊するようにして、各塔大体3回くらいの探索で終えるように心がけました。しかし、セレスの様子がどんどんおかしくなり最後にはもぎ取るように肉を奪ってガツガツ食べるように……嗚呼、バットエンディング一直線かと心が折れかけながらプレイを続け、本日クリア。まさかの親密度S、トゥルーエンドでした。自分の回復薬すらプレゼントしまくったのがよかったのかも?

エンディング後2週目を遊べるようになりますが、レベルやアイテムを引き継いだままチャプター選択もできるようになりました。思いがけずトゥルーエンドだったのでやるかどうか迷いますね。セレスへのプレゼントも増えているので反応見たいとは思いますが。

総評

『獣に変わってしまう少女を救うために、塔に登る』というシンプルな目的でセレスとの擬似新婚生活(?)も楽しめちゃうアクションRPG。我ながら気持ち悪い話ですが終始ニヤニヤしながらプレイしてました(^_^;) 収集要素も多く、ストーリーに興味が無い人でも楽しめると思います。ネタバレ全開で書いておいてなんですが、ぜひ攻略情報を見ずにプレイしてほしいですね。

補足

セレスが解読してくれる塔内部に落ちている資料から見える世界観。

【500年前】
度重なる戦争と災害により、エオス教以外の一神教を信仰する人が増えてきた。再び民衆の信仰を取り戻すべくエオス教団はドヴェルグ族の鎖の力を借りて、エオスの教えにある『十二の理』を体現する『主(しゅ)』の創造を決定する。素材は御使い(志願した人間)、1号〜10号の経過を経て11号、12号は双子を用いた。そしてそれら十二の主(しゅ)を束ねる完全な存在、統合神0号を創ろうとした。

0号には陰陽の2要素を用いることとなり、陽は男神が司り、陰は女神が司ることからとある夫婦が選ばれた。セレスが主(あるじ)の肉を食べるたびに見る夢はこの夫婦のもの。0号夫婦は戦争で子供をなくしており、戦争を終わらせると言われたこの儀式に志願した。

しかし、儀式は失敗に終わった。十三の主(しゅ)はドヴェルグ族のオレイカルコスの鎖によって塔ごと封印された。責任を問われたドヴェルグ族は国を解体され、流浪の民となった。

真相は儀式の途中で0号妻が懐妊していることに気がついたドヴェルグ族が実験を中止し、0号夫の統合を取りやめた。0号妻はすでに統合神(の半神)として癒着してしまい人間に戻せず、オレイカルコスの鎖の力で胎児だけでも救う。目覚めた0号妻は0号夫が他人の子供を抱き自分から去っていくと勘違いし暴走。

この子供はエンデの祖先で、ドヴェルグ族でもないエンデがオレイカルコスの鎖を扱えたのは、胎児を救う際に鎖を使ったため。ドヴェルグ族が儀式を中断し胎児を救ったのは道徳的な理由からなのか、陰陽(男女)以外の要素が混ざることを嫌ったからなのかは分からない。

【50年前】
アテナイ・クレタ・テーパイの三国との緊張に焦った連邦が500年前の『主(しゅ)』に注目し、それを模して作った生体兵器が『主(あるじ)』、オレイカルコスの鎖は使わずに素材は動物、13番目の主(あるじ)に恐らく人間を用いたが失敗、その結果『爪痕』と呼ばれる大峡谷ができた。ただし十三訃塔は鎖とともに健在、連邦は実験の結果を隠し『大災害』として公表し、爪痕及び十三訃塔を立ち入り禁止区域とした。

これ以降、人が徐々に獣の姿にかわってしまう呪いが観測されるようになった。ドヴェルグ族の推測では爪痕(異世界)のモノとこの世界のモノが入れ替わっていく現象。十三訃塔内部でも観測されていたが、ただの獣ではなく理の力を操る主(あるじ)へと変化する点が通常と違った。このことから獣の呪いの正体とは『封じられた主(しゅ)達が爪痕を通じてこの世界へ受肉しようとしている』とされた。

13番目の主(あるじ)がどうなったのか不明だけど、他の12の主(あるじ)には理の力を持つ主(しゅ)が受肉、そしてセレスがかかった(受肉)のは0号妻のもの、12の理の力を持つ主(あるじ)の肉を食べることによって、その力と記憶を取り込み、取り戻していった。

なぜセレスだったのか?

0号妻が求めていたのは0号夫、そしてその血を受け継ぐエンデ。セレスが選ばれたのはエンデのそばに居たため。0号妻としてはずっと一緒にいるといった0号夫と今度こそ一緒にという思いだったようだが、12の理の力を手に入れ、本来一緒に統合されるはずだった0号夫(=エンデ)と一つになることで完全な存在、統合神になれたのかもしれない。

そんな訳で実は重要だったのはセレスではなく、エンデだった! というのはなかなか衝撃。

グライアイがエンデたちに協力したのは別に0号妻や統合神実験の真相を知っていたわけではなく、12の主を倒し500年前に封印するために失われたオレイカルコスの鎖の力を取り戻し、その力で500年前の一族の失敗を取り戻そうとしていたようです。途中で黒幕かもと疑ってごめんよ、ばーちゃん。。

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【エンディング後】
グライアイが鎖の力を用いて爪痕が封じたのと、グライアイの手紙によって50年前の実験を知ったエリュシオン王国はアテナイ王国と和解し、戦争は終結。ドヴェルグ族にも領地が与えられ彼らはようやく国を取り戻した。エンデとセレスも軍からの手配が解かれて、セレスの村に戻り穏やかな生活を取り戻したのでした。

登場人物が3人しか居ないのに、バックグラウンドはかなり濃い。
アクションもストーリーもとっても興味深く、面白かったです。

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