Skyrim10~誰が為にねこは鳴く~
セシリー『ふう、こう寒いと家から出たくなくなるねー』
バルバス『家どころか囲炉裏の前から動きたくない、動いたら負けかなと思っている』
セシリー『そうだね~』
リディア『ハイハイ、ゴロゴロしてないで仕事に行ってくださいな』
リディアに追い出されてしまったので、仕方なくお仕事へ。
セシリー『それでラムロック窟の場所は思い出した?』
バルバス『全然だ』
セシリー『うーん、しょうがないなー。じゃあネンヤさんに頼まれたドラゴン退治でもしよう』
バルバス『太古の坂の上に居座っているというあれか、了解だ』
耐火魔法を唱えて、治癒魔法をセット。ドラゴン戦も大分慣れたもんだね。
セシリー『わあ、バルバス大丈夫!?』
バルバス『問題ない』
普段はすっとぼけた態度だけど、さすがはデイドラの眷族、素敵に不死身だわ~。
ドラゴンの死体からソウルを吸収、太古の坂の遺跡にはブリーク・フォール聖域の壁と同じような文字が刻まれていた。
新たなるシャウトを覚えたみたい、壁の文字の説明では近くの動物が助けに来てくれるみたいだ。さっそく使ってみよう。
セシリー『ガオーッ(キリッ』
バルバス『ん、呼んだか?』
セシリー『呼んでない・・・』
バルバスしか来ないじゃないか!ヽ(`Д´)ノ 近くに他の動物が居なかったのかな、また今度使ってみよう。
セシリー『ただいまー』
バルバス『囲炉裏の前はもらった』
リディア『おかえりなさい、マスター。お仕事の方はどうでした?』
セシリー『うん、今日はドラゴン退治してきたよ~』
リディア『ドラゴンを!?どうして私も連れていってくれなかったんですか!』
セシリー『え、だって危ないし』
リディア『マスター、私はお手伝いさんじゃなくて従者なんですよ!戦闘だって出来ます!』
セシリー『う、うん。じゃあ、明日ダスウグロウ・クレバスに行くからついてきてよ。洞窟や室内だとアーチャーは距離取れなくて辛いし』
リディア『了解です、マスター♪』
ダスウグロウ・クレバス、ファルメルが棲んでる洞窟で以前一人で探索してフルボッコにされちゃったけど、今日は3人だしいけるだろう。
山賊『その毛を上等な(ry』
テンプレ山賊のお出迎え。リディアは弓矢も剣もいける万能タイプみたい。
セシリー『おー、なかなかやるね』
リディア『へへへ、私だってホワイトランの戦士ですからね』
慎重に進みファルメルエリアへ。
セシリー『来たよ、山賊とは段違いな強さだからみんな気をつけて』
バルバス『任せよ』
リディア『先制は任せます、マスター』
セシリー『ほいほい』
相手は2匹、隠密からヘッドショットで大ダメージ。怒ったファルメルたちが向かってきたのでセシは後方へ、バルバスとリディアが前に出る。えっとすでに1匹は死にかけだからリディアに任せてもう1匹を。
セシリー『リディア下がって!』
リディア『ま、まだ、いけます』
死にかけの1匹にトドメを
リディア『きゃあああ』
もう1匹のファルメルの刃が振り落ろされ倒れるリディア。
セシリー『リ、リディア』
全然動かないけど、気絶してるだけだよね?
残ったファルメルを倒し、リディアに駆け寄る。
セシリー『・・・・』
バルバス『ワフッ』
あまりにもあっけなすぎる。
セシリー『どうしてこんなことに』
バルバス『一概に言い切れないかもしれんが、お前さんの戦闘スタイルが原因のひとつかもしれんな』
セシリー『どういうこと?』
バルバス『距離をとって敵を叩く』
セシリー『でも、それってアーチャーの基本的なスタイルだよ?』
バルバス『確かにそうだ。そして相手に近づかれないように常に下がって一定の間合いを保ち続ける』
セシリー『うん』
バルバス『その距離が問題なのだ、相手との距離があるということは前面で敵を抑えてくれる味方とも距離があるということだ』
セシリー『あ』
バルバス『それにお前さん治癒呪文は使えるようだが、他人を癒す魔法は使えまい』
セシリー『うん・・・』
バルバス『つまりお前さんの戦い方は自分の身は自分で守る。そしてそれを他人にも強要してしまう戦い方ということさ。それでは弱い者は護れない』
セシリー『・・・・』
バルバス『まあ、一人旅が長かったようだし無理も無いがな』
セシリー『じゃあ、どうしたらいいの?』
バルバス『そこまでは教えてやらん、自分で考えてみるんだな。次はうまくやることだ』
セシリー『うん・・・』
リディアを埋葬し、遺品を回収して家に帰った。
バルバス『囲炉裏の前はもらった』
おかえりなさいの声はもうない。2階に上がりリディアが使っていた部屋に入り遺品を置く。部屋をひと通り眺めた後、そっとドアを閉めて鍵をかけた。
次はうまくやることか・・・ファレンガーに頼んで他人を治癒する魔法を教えてもらおう。それともっと弓の腕を磨かないと一撃で気絶させるかよろめかせるくらいできるように。あれ、おかしいな。本当に次に誰かと一緒に戦うことを考えてしまっている。アリーを失った時はあんなに落ち込んだのに。人は何にでも慣れていくものだね。。
イリレス『あーセシリー』
セシリー『うん?』
イリレス『何か考え事しているようだけど、そこ玉座だから!』
セシリー『あれ、いつの間に?』
イリレス『まったくあんたは怖いもの知らずね』
セシリー『そうだったらよかったんだけどね』
イリレスやバルグルーフ首長もこんな風に悩むことはあるのかな?聞いてみたいけど聞けないよね。
バルバス『セシリー、ここは寒い家に帰ろう』
セシリー『はいはい』
・・・しばらくの間はバルバスと二人で旅をしよう。そしてもっと強くなろう。もう誰も失わなくてすむくらい強く。。
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