グインサーガ新装版読破
6月より読み始めたグインサーガようやくアニメ化された部分(16巻)まで読み終わりましたん。
もううろ覚えだけどアニメは後半部分、大分独自要素を入れてたようです。
読み終えてその理由が今はよく分かります。辺境編では出ずっぱりだったグインですが、パロ奪還編ではアルゴスで別れてしまい全く出て来ません(;´∀`)
アニメではさらにスカールのウィレン超えや沿海州などもバッサリカット。あれじゃあ、スカールの人となりがさっぱり分からないかと。無理もないとはいえ販促アニメの域を出ていないかなーと。まあ、セシもアニメ見て興味持ったので一定の効果はあったと思うけど。
辺境編
亡国の双子、野心あふれる傭兵、そして豹頭の戦士とまさに中世ヨーロッパもしくは指輪物語のような王道ファンタジー。
グインの超人性・カリスマ性がこれでもかと描かれておりみんなグインに夢中です。セシも夢中でした。こちらはかなり映像映えする内容でもう一度この部分だけアニメを見たいくらい。
スタフォロス城の黒伯爵と魔導師カル=モルが同一人物なのかと思ってたけど、まったくの別人なんですね。ノスフェラスの謎が物語全体のキーポイントになりそうと思わせつつ、舞台はパロへ。
パロ奪還編
( ゚∀゚)o彡゜ナリス様!ナリス様!
グインに代わり冷徹なクリスタル公アルド=ナリスにスポットがというかずっとナリス様のターンって感じでした(;´∀`) 自分の内情を他人に知られることを極端に嫌うナリス様が、イシュトヴァーンに対しては饒舌になるところがよかった。
辺境編が戦闘描写が多かったのに対し、奪還編は政治劇がメインかなと。
かなりドロドロしたやり取りが多く、パロ、アルゴス、モンゴール、沿海州、クムと色んな視点から語られ、とっても濃密な半年間が描かれております。
まだまだ長い物語の序章が終わったにすぎないと思いますが、読み終わって思ったのはやっぱりグインが主人公というわけではなくキレノア大陸の人々の群像劇なんだなーと。
作中気になった人物は
・アムネリス
・イシュトヴァーン
・レムス
の3人でしょうか。どの人物も成長過程であり、今後彼らがどう変わっていくのかが非常に楽しみ。
アムネリス
父と弟が死にナリス様には結婚詐欺に合わされ、さらに自国が滅亡するという散々な目に遭ってしまったアムネリスですが、彼女の目標が『ナリス様を殺したい』ではなく『ナリス様に勝ちたい』なのがいいですよね(*´ω`*)
イシュトヴァーン
王になるという野望に燃える彼の行動力は読んでいてかなり気持ちいい。
もうちょっとナリス様との絡みを見たかったところですがしょうがないですよね。光の公女はやっぱりアムネリスなんでしょうか?相性はあまり良さそうに見えないけど、打倒ナリス様で目的は一致しそうですね。
レムス
優秀な予知者である双子の姉、圧倒的なカリスマ性・知性を持つ従兄弟のナリス様と常に比較され苦労が耐えない若すぎるパロの新王。アニメだけの印象だとカル=モルの亡霊に操られているのかと思ってましたが、そうではないんですね。夢でカル=モルが指し示した銀色の円盤(?)、それが姉でもナリス様でもなく自分の前に現れた、選ばれたというのが自身の幼い殻を破るきっかけになった。まだまだ劣等感たっぷりで王にふさわしいようにと背伸びしている部分が多いけど、今後が楽しみですね。
スカール・ナリス様がノスフェラスに関心を寄せる中、逆にノスフェラスから離れていくグインがどう関わってくるのか?コレ以降はまったく未読なので楽しみではあるけど、どの辺りまで読んだもんかとちょっと悩みますね。イシュトヴァーンが王になる、ノスフェラスの謎が明かされるくらいまで読めたらいいなとぼんやり考えています。とりあえず早くグイン再登場してほしい(;´∀`)
※2013年7月25日追記
さっそく次の『三人の放浪者』を読み始めたところ、いきなりグイン、イシュトヴァーン、マリウスが3人で旅をしていてびっくり。この出会いは外伝で描かれているのかな?
さて、この突然の3人旅ですが……すっごく和みますね(*´ω`*)
おしゃべり同士だけど、仲が悪く喧嘩ばかりしているイシュトヴァーンとマリウスをそっと見守る母親グインといった感じで、うーん面白い。パロ奪還編はどうしても2つの国の滅亡がかかっていましたから全体的に重たかったので、この珍道中はホント和みます。
機会があれば外伝の方も読んでみたいです。
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